不登校で引きこもりだった私が心理カウンセラーになるまで、それがどういった道のりだったのか、不思議に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、それまでの生活を抜け出して、どうやって心理カウンセラーになれたのか、そのきっかけや考え方などについてお話します。
これは私の体験談ではありますが、きっと「自分を変えたい、変わりたい」と考えているあなたが一歩を踏み出すためのヒントになるはずです。
劣等感だらけの自分
私は中学生のとき不登校になり、同級生が毎日学校へ行き、外で元気に遊んでいるなか、私は家の中で特にやることもなく過ごしていました。そのため、他の方よりも自分自身と向き合う時間というのがものすごく長かったんですね。
その自分と向き合う時間の中で、何で学校が嫌なのか、みんなは学校に行けるのに、なぜ自分だけ行けないんだろう。学校で起きてることは同じなのに、嫌になってしまう人、楽しいと思う人、と、人によって感じ方が違うのはなぜなのか、そんなことも考えたりしました。
さらに私が不登校だったときに、心理カウンセラーの先生に救っていただいた経験もあり、その職業に関わることができたので、その先生と同じように苦しんでる方を救えるようになりたいな、という気持ちも持っていました。
そうやって心理カウンセラーという職業に興味を持っていたのですが、私は当時ものすごく劣等感を感じていて、自分を否定ばかりしていました。
「こんな自分は幸せになんかなれない」とか、「不登校な僕はダメなんだ」、「自分は自分の好きなようには生きられない」そんな風に思い込んでいたのです。
それで、自分でも行けそうな高校に進学、大学も、自分が行きたいところ、学びたい学科がある大学というのではなく、先生が勧めてくれた大学に進学してしまいました。
その大学には心理学部は無く、その環境を言い訳にして、やっぱり自分にはできないんだ、と本当の気持ちに蓋をして、心理学とは無関係の一般企業に就職をしました。
変わりたいと願った就職での挫折
ただ、自分に劣等感を持ち続けている自分が嫌いで、今の自分を変えていきたい！という気持ちは常に持っていましたので、就職でもそこは意識していました。
そんな私は、最終面接のときに、その部署の所長が「社会人になったら優しさと強さが必要だよ」「そのどっちかでなくて、両方が必要なんだよ。」「篠原君は優しさがあるけど、この強さって部分が足りないね。」「だから、就職して、これから一緒に強さを身につけるために頑張っていこうね。」と言ってくれた会社があり、そこに就職を決めました。
一番自分が気にしていたところ、自分に足りないところ、そして変わりたがっている自分を指摘してくれ、人を育てようとしてくれる上司の元で働ける会社だと、そう思って就職しました。
ですが、いざ入社してみたら、残念なことにその所長は別の部署に移動してしまっていたのです。
私はその方と一緒に働きたい。その所長の元で働きたい、と強く思っていたので本当に残念に思っていました。ですがもちろん、せっかく就職したので、自分なりに仕事をしていました。
会社での仕事は同じことの繰り返しで、言ってしまえば誰でもできるような仕事で、上司からは理不尽に怒られたり、やらされ仕事をこなす毎日でした。そのうち、「このまま定年まで40年もこの仕事を続けていくのだろうか」、そう思ったときに、僕は絶望し、仕事が嫌になってしまったのです。
私の人生を動かした動画との出会い
ですがある時、帰宅してなんとなくYouTubeを見ていたら、ある方の動画が目に止まりました。それは鴨頭嘉人さんという方の動画で、私はその方の動画にのめり込んでしまいました。
その方の動画の中で、
- 「自分の価値は自分で決めている」
- 「根拠のない思い込みが人生を作っている」
- 「周りが条件じゃなくて自分が条件なんだ」
- 「実際に変わりたいと思ったら違和感を受け入れて喜ぶことが大切」
といった言葉が強く印象に残りました。
鴨頭さんの動画でこういったことを学んだのですが、これらの言葉一つ一つが当時の私の胸にグサグサと刺さったのです。
僕はそれまで「自分は幸せになれないんだ」と自分で思い込んでいたのが、この動画との出会いで、私の人生が動き始めたのです。
では次に、これらの言葉を学び、どうやって私が変わっていったのか、お話します。
自分の価値は自分で決めている「根拠のない思い込みが人生を作っている」
自分は学校に行ってないから、劣っているから、自分にはできない。とそう決めてるのは自分だっていうことに気付かされました。まさに「根拠のない思い込みが人生を作っている」という状態だったのです。
そうやって自分の価値を下げるのも自分だし、自分にはできる！と自分の価値を上げるのも自分なんです。
その頃の私は変わりたい気持ちしかなかったので、「そうだ、変わりたいんだから、自分はできるんだ。」そうやって自信を持ち始めるようになりました。
周りが条件ではなく、自分が条件
そして条件が揃ってから始めるんじゃなくて、自分がやりたい、自分が条件なんだ！ということも学びました。大学時代、自分の大学に心理学部がないから諦める、と周りの環境のせいにしていましたが、それは条件ではなかったんですね。
今思えば、心理学部がないから諦めるのではなく、心理学部があるところに転入するという選択肢もあったわけです。でも、自分を否定し、周りを条件としていた私にはそういったことをできなかったのです。
鴨頭さんによれば、ちゃんと自分がやりたいと思って動き出したら、周りは後からついてくるものなのだということです。
私はこうしたことを素直に受け止め、心理学の勉強をしたり、自分にパワーをつけようと、SNSを始めたりしました。そうしたら、本当に今教わってるメンターの方に出会うなど、新たな出会いにも恵まれ、今実際にこうして心理カウンセラーになることができたのです。
変わりたいと思ったら違和感を受け入れる
鴨頭嘉人さんは、よくダイエットを例えにお話をされています。誰でも痩せたいと思っても、そう思っただけでは痩せないですよね。
痩せたいと思って、今までやってこなかった筋トレをしたり、ランニングしたり、食事制限をすることで痩せるようになっていきますよね。
それまで揚げ物、ラーメン、焼き肉など、好きなものを好きなだけ食べていたのに、急に野菜中心の食事にしたりとか、タンパク質を多めに摂ったり、そういう風に変えるっていうのは、最初は違和感がありますよね。でも、この違和感を受け入れるからこそ、痩せることができるのです。
私の体験にしても、今までの自分じゃなくて、なりたい自分になりたい、そう思ったときに、今までは自分は駄目な人間なんだ、幸せになんかなれない、そう思っていたのに、いきなり「自分は何でもできる」と思うのって、とてつもない違和感ですよね。
今までは周りの目を異常なほど気にして、まるで他人の人生を生きているようだったのに、「自分の価値は自分で決めている、だから自分の好きなように生きていこう」と行動するのも、最初はものすごく違和感があるはずです。
でもこの違和感を受け入れなければ、今までと同じ生活を続けるだけです。私はこうした大きな違和感も受け入れたことで、今こうして自分のなりたい心理カウンセラーになれたのです。
なぜ心理カウンセラーなのか
私自身、過去に不登校とか、ひきこもりで自分自身の人生を絶望視していました。
そんな人生の中でも、人との出会いや、出会った人達の優しさによって私の人生も少しずつ変わってきました。
自分の心が変わるだけで、毎日が幸せになってなりたい自分になれたのです。
私の体験で、本当にこの「心が変わるだけで」というのを実感し、誰でも幸せになれるということを知るに至ったのです。
こうしたことを伝えて、過去の自分のように苦しんでる人を救いたい、より多くの人を幸せにしたい、という気持ちで心理カウンセラーになりました。
日本では目に見える一般的な病気やケガであれば、病院へ行って治療してもらえます。ですが、人の心や、メンタルケアというのは、あまり充実していないように思います。
癌であっても、早期発見、早期治療であれば完治も目指せます。でも放っておくと、どんどん悪化して、手がつけられないという状況になってしまいます。
心の傷も浅いうちに対処しておけば、それほど大ごとにはならないのです。それを放置し続けて、どんどんマイナスが積み重なり、自殺してしまったりといった悲しいことになってしまうのです。
私が動画やブログでこのように発信し、実際にカウンセリングをすることで、あなたの心を楽に、そしてあなたが幸せになれるようにと願いながらこういう活動をしております。
学校では具合が悪くなったり怪我をしたら保健室に行きましょうと言いますが、心の部分というのは学校でもあまり重視されていないように思います。ですが、心のケアというのは生きていくうえではものすごく大切なことなのです。
だからこそ、心のケアの大切さ、心の持ち方で人生が変わる、といったことをこれからも発信していきます。
今回は私が心理カウンセラーになろうと思ったきっかけや、どういった思いで活動しているのか、というお話しでしたが、あなたがなりたい自分になるための参考にもなれば嬉しいです。
起きている現象は変わらないのに、心の持ち方や捉え方次第であなたの現実が変わってきたり、あなたの世界も変わるのです。これからもあなたがなりたい自分になれるように一緒に頑張っていきましょう。
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