自分を変えたい、変わりたい、そう思っているのに、なかなか変わることができないと悩んでいませんか。
せっかく変わりたいと気持ちを決めたのに、やっぱり変わることなんてできないんだ、なんて悩んでいませんか。
こちらでは、なりたい自分になりたい、そう思っているけど、なかなか変われない！というあなたに向けて、自分の心が変わったら、具体的に次に何をすればいいのか、ということをお話しします。
これがわかれば、あなたも気持ちだけでなく、本当に自分を変えることができます。
変わりたいと思ったら周りを変える
実際に私自身も「心理カウンセラーになりたい！」と心を決めたものの、それまでと同じ生活をただ繰り返して、なかなかその思いを現実化することができずにいました。
ですが、それは周りの方の「他力」に頼ることで現実化することができたのです。
人は1人では何もできないものです。そんなときは自分だけの力に頼るのではなく、周りの方の力、他力に頼ることも大切です。
これまでも、私は「自分の価値は自分が決めている」ということをお伝えしてきましたが、セルフイメージというのは本当に大切です。
自分が自分のことをどう思っているのか、これが一番大切ですが、周りの人が自分のことをどう思っているのか。これも実はセルフイメージに影響を与えています。つまり、周りの人からどう思われているか、ということもあなた自身の価値を決めるうえで大切な要素となります。
例えば、自分は絶対にできる。そう思っていても、周りから「お前は馬鹿だから無理だよ、できるわけがない」などと言われ続けていたら、自分でもそのように自分が馬鹿だから無理と決めつけてしまうようになっていくものです。
中には誰に何を言われても、自分を保ち続けられる心の強い人もいますが、人はそんなに強くありません。きっとほとんどの人はちょっとうまくいかないだけで、「やっぱり自分にはダメかもしれない」などと思ってしまうのではないでしょうか。
本当に変わりたいなら周りを変える必要があります。
意外なほど大きな周りからの影響
自分が「こうなりたい、なりたい自分になりたい」といった気持ちになったときにはまず、絶対的に自分の努力が必要なのは当然ですよね。
ですが、例えばスポーツの世界では、ホームとアウェイがあって、ホームの方が勝率が高い、ということがありますよね。応援してくれる人が多ければ、成功しやすい、ということがよくわかる例かと思います。
さらにこうした、「周りの人がどう思っているかが自分に影響を与える」ということを実証した実験もあり、とても興味深い結果が出ています。
どういった実験かというと、小学生にあるテストを実施して、対象者である小学生の先生に対して、ある嘘を伝えることで、その生徒たちの成績に変化が出るか、という実験です。要は、先生の接し方の違いが生徒に影響を与えるかどうか、というところ見ていくわけですね。
ただの知能テストを、先生には「将来、児童たちの成績が伸びるかどうかわかるテスト」であると嘘の説明をして生徒たちに受けさせます。
その後、そのテストの結果として、ランダムに選んだ20％の生徒を「今後成長が期待できる生徒」として先生に伝えたのです。もちろん、テストの内容も結果もでたらめです。
ですが、先生には、この20％の生徒が今後成長の期待できる有望な生徒として記憶されるわけです。
その8ヶ月後に再び同じ生徒たちに知能テストを実施したところ、「今後成長が期待できる生徒」として先生に伝えたメンバーの成績が大きく伸びていて、さらに学習への興味、自主性の向上も認められたというのです。
その生徒たちはテスト結果も関係なく、ただランダムに何の根拠もなく選ばれています。ですが、先生がそのテスト結果を信じ、「この生徒は伸びる生徒」と思い込むことで接し方などで生徒に影響を与えたのでしょう。
生徒も先生から期待されている、自分はできる、と感じることで、それがプラス行動につながり、結果として成績が上がった、意識が高まったということが実証されたのです。
これは心理学では、ピグマリオン効果といいます。
心から期待をすることで、相手はそれに応えてくれる、といった心理効果なのですが、こうした実証実験結果からも、周りが自分をどう思っているのかによって、自分の成長や自分のセルフイメージにも大きな影響を与えるということがよくわかりますよね。
あなたを向上させる環境を選ぶ重要性
ピグマリオン効果で意識を高め、向上することができるとお話しましたが、面白いことに、この逆もあるのです。
相手に見込みがないな、と思って接していると、実際にその通りになっていく、これをゴーレム効果といいます。
例えば、部下に対してこいつは伸びないだろうな。などと思い込んで接していると、期待されてないことが態度で伝わってしまい、部下の成長を妨げるといったことですね。
こうしたことを知ると、あなたが変わろうとした時、周りの環境や、どういう人と関わるかというのは、とても大切な要素であることがわかりますよね。
普通に考えて、周りから「お前は馬鹿だから無理だよ、どうせできるわけない。」と言われてる環境と、「君ならできるよ、今までうまくいってなくても必ずできるようになる。私にだってできたんだから」といったように心から応援されている環境があったら、もちろん後者の方が伸びますよね。何より、そういった環境で夢に向かって取り組んでいきたいですね。
人は期待や信頼されることで、成長したり、頑張ることができるのです。そういったパワーを周りの方からどんどんもらえば、さらにパワフルに進んでいけるのです。
自分のプラスになる環境に飛び込む
これがわかったらあとは簡単ですよね。自分のことを信頼してくれて、自分を応援してくれる環境にあなたが飛び込んで行けばいいのです。
自分にはできる、と自分ひとりで思っていたとしても、人はそこまで強くないので、周りのみんなから「お前は馬鹿だから無理」などと否定されていたら、心も折れますよね。
自分がなりたい姿があるなら、すでにその姿になっている人、同じ志を持ってる人、そういった人たちがいる環境に飛び込んでいくことが不可欠なんです。
自分のなりたい姿をすでに達成してる人であれば、そうなるための道もすでに知っているわけですし、あなたが本当に真剣であれば「君なら絶対できる」「自分にもできたんだし、君もこの道を辿れば必ずなりたい自分になれる」と、そう信じてくれることでしょう。
同じ志を持っていったら、お互い励まし合って絶対になれる、と切磋琢磨して頑張ることもできます。そういった高め合える存在というのは、新しいことを始めるときには特に大切になります。
私はこれまでにも「人生は自分の選択した通りになる」とお伝えしていきました。
自分と関わっていく人や環境も、自分でしっかり選択していくのです。「なりたい自分」になるように、あなたの心が変わったら、次は自分の環境を変えていきましょう。
私自身、会社員時代に「心理カウンセラーになりたい」と周りに思いを伝えたら、みんな「そんなに甘くないよ」、「2～3年は働いたほうがいい」「経験を積まなきゃ無理だよ」とたくさん否定されました。
ですが、私はそういった人たちではなく、私の目指すなりたい自分になっている人のいる環境に飛び込みました。
それは私の先生だったり、同じように自分の好きなことを仕事にしようと頑張ってる仲間たちがいる環境でした。そういった環境に飛び込んだ結果、実際にこうやって心理カウンセラーになることもできました。
私もそうでしたが、最初の一歩を踏み出すのにはものすごい勇気が必要です。
ですが、自分の可能性を信じてくれて自分を応援してくれる環境に飛び込むことができれば、それがあなたの成長に繋がり、そして未来も変わるのです。
人は1人では生きていけません。周りに頼るのが苦手、という人もいるでしょう、ですが、同じ志を持つ人や、すでにあなたのなりたい未来を叶えている方と共にいればあなたの願いも叶います。なりたい自分になれるように頑張っていきましょう。
まとめ
なりたい自分になりたいと、自分の心を変えることができたら、次はあなたの環境を変えましょう。
ピグマリオン効果といって、人は期待をかけられると、相手はそれに応えてくれる。これを自分に当てはめて、あなたを理解して応援してくれる、自分の可能性を信じてくれる人がいる、そういった環境に飛び込むことが大切になります。
先生に嘘を伝えたテストでもわかるように、人は環境から受ける影響によって、成長の度合いまでもが変わってくるのです。
なりたい自分を目指すべく心を変えることができたら、次は自分が接する人や、周りの環境を変えていくようにしましょう。
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