あなたは自分の意見を押し殺して、周りに合わせていませんか。あなた自身の意見を相手に伝えることができていますか。
私のところへ相談に来られる方の中にも、自分を押し殺して、周りに合わせてしまい、生きづらさを感じている、といったお悩みを持つ方が多くいらっしゃいます。
実は私自身も過去に、周りの人と違うことを恐れたり、周りの人と違っちゃいけない、などと思い込んで自分の意見は心の中に閉じ込めていたことがありました。いつも周りの人の意見に流されてばかりで、一体誰の人生を生きているんだろう、と悩んだものです。
もしあなたが、そんな生きづらさを感じているなら、あなたが自分軸で生きるために大切な考え方を知って、もっとあなたらしさを大切にしていきましょう。
思い込みによる生きづらさ
自分を押し殺し、周りに合わせて、生きづらさを感じている人というのは、
- 「人と意見が違うのはダメ」
- 「人と違うこと＝間違い」
といった思い込みを持っているものです。
そういった思い込みがあるために、自分が相手と違う意見だと自分が間違っているとか、相手と違う意見だったら、相手を否定してることになるとか、そういうふうに人と違うことを恐れてしまうんですね。
みんなと違うことはいけないといった思い込みを持っていると、本当は思ってもいないのに、「そうだよね、わかるよ」などと相手に同調してしまったりもします。
そんな風に周りに合わせて生きていると、いつしか自分を見失い、自信を無くし、自分が話してるときの相手の頷きや同調に対してまで、「これって本当にそう思ってるのかな？ただ、合わせてるだけなんじゃないかな？」なんて疑心暗鬼になったりします。
これでは生きづらいさを感じてしまいますよね。
地図は現地ではない
心理学には、NLP（言語神経プログラミング）というのがあります。その中の前提として、「地図は現地ではない(The map is NOT the territory.)」という考え方があります。
「地図は現地ではない」とはどういう意味なのか。
例えば、あなたの最寄の駅から自宅までの地図を書くとします。コンビニや、病院、信号の位置など、初めてその地図を見た人でも、しっかり目的地に辿り着ける地図を書いたとしましょう。
ですが、その地図に書かれた以外にも、現地にはたくさんの情報がありますよね。
ということは、同じ地図も書く人によって拾う情報が異なり、もちろん地図に書かれる情報も異なってきます。例えば、目印にする建物が違っていたり、道路の長さが違ったり、カーブなのに真っ直ぐな道路として書いてみたり。
その人によって注目すべきポイントや目に入る情報、受け取り方などが異なるので当然と言えば当然ですね。
つまり何が言いたいかというと、一人一人が世界を違うように捉えていて、みんな同じではない、ということです。
例えば、大きなバイクが走っているのをみて、
- すごい！かっこいい！と憧れる人
- うるさくて迷惑だなとイライラする人
- あのバイク、どこのメーカーだろうと考える人
- この先の海に行くのかなと想像する人
こんなふうに、同じ事柄に対しても、人それぞれ感じ方や受け取り方、着目するポイントなど、異なるものですよね。
つまり、人と意見が違うっていうことは、悪いことでもダメなことでもなく、ごく当たり前のことなのです。
人と違う＝間違いではない
人はひとりひとり、考え方や受け取り方なども違うものです。違うことはイコール間違いではないのです。
相手と同じ意見にすること、相手と同調することが、いいことだと思ってしまうこともあるでしょう。ですが、必ずしもそんなことはありません。
相手の意見があったら、なるほどそういう意見もあるね。私の意見はこうだよ。といったように考えればいいのです。相手と自分との違いは、間違いじゃなく、お互い違って当たり前なんです。
お互いの意見を尊重する
お互いの意見を尊重する、これが大切です。
それぞれの違いを認められるようになれば、相手に意見を言えるようになりますし、自分の思った通りに生きられるようになります。そうなれば、今までよりもだいぶ楽に生きられるはずです。
周りの人と意見が違ったら嫌われるんじゃないか、なんて思ってしまうこともあるでしょう。
ですが、友達はあのアーティストを好き、私はこっちのアーティストが好き。というのは、否定につながることではないですよね。
「あのアーティストが好きなんだね、どういうところが好きなの？」「僕はこのアーティストが好きなんだ。理由はね、、、。」
こういった会話が成り立ちますよね。
もし仮に、全然思ってもいないのに、へぇ、あのアーティストか、めっちゃいいよね、なんて言ったとしても、ただ自分が苦しくなるだけです。
さらにはその後もずっと苦しい関係を続けることになるかもしれません。それでは自分が疲れてしまいます。
相手の意見を認めた上で、きちんと自分の意見も認めて、お互いを尊重していく、そういった関係が一番ですよね。
まとめ
自分の意見は控えて我慢して、周りの意見に合わせてばかりいると、あなたはどんどん自分を見失い、自信もなくしてしまいます。
そういう方というのは、人との意見や考え方の違いは間違いでダメ、などといった思い込みを持っているものですが、そんなことはありません。
人と人が違うのは当たり前、どのように見て、どのように考えるか、人によって注目するポイントも違えば気付くポイントも違いますし、受け取り方、価値観だってひとりひとり違うのです。
みんなが同じじゃなきゃいけないのではなく、お互いの違いを認めて尊重していく、これこそが大切なんです。地球上に同じ人間はいませんし人と違っていいんですね。
相手のことも自分のことも大切に、そして尊重していけるようにしていきましょう。
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