あなたの周りに、求めてもいないのに繰り返しアドバイスしてくる人っていませんか。そういった勝手なアドバイスって、実際あまり気分のいいものではなく、対応にも困ってしまいますよね。

こちらでは、そんな「求めてもいないのにアドバイスをしてくる人」の心理や対処法などについてご紹介します。

求めてもいないのにアドバイスするのはマナー違反

私に相談を頂く中で、求めていないのにアドバイスをされて困ってしまう、といったお悩みも少なからずいただきます。

相手はあなたに良かれと思って、そういったアドバイスをしてくれているのでしょう。

ですが、人それぞれ事情があり、その当事者でしかわからないこともあったりで、何も知らない人にアドバイスされたりすれば、モヤモヤとして嫌な気持ちになってしまうこともあるものです。

野球のピッチングで例えると、キャッチャーはミットを構えて、そこに向かってボールを投げるわけですが、キャッチャーミットも構えてないのにピッチャーがボールを投げ込んでくるようなものですよね。それは言ってみれば暴力と同じです。

アドバイスだって同じです。アドバイスが欲しくて相談をして、それに対して何かしらの助言をもらうのであれば、きちんと受け止めることができます。

ですが、アドバイスを求めていないのに勝手にアドバイスをするってことは、いきなり投げられるボールと同じように、ときには言葉の暴力となって、相手のストレスになったり、傷つけることになるかもしれません。

つまり、求められてないのにアドバイスをする行為というのはマナー違反なのです。

求めてもいないのにアドバイスをしてくる人の心理

ではそのように、繰り返し求めてもないのにアドバイスをしてくる人の心理とは、どういうものなのでしょうか。

この心理には、「自分は優れてる人間だと証明したい」という欲求が隠れています。

ただ、本人はそういった自分の気持ちには気づかず無意識でやっているのです。

表面上の意識としては、「この人を助けてあげなくちゃ」と思ってるかもしれませんが、そこには「この人は私より弱い」とか「私より劣っている」といった感覚があるんですね。

人には、自分より下の人を見つけると安心するという気質があります。

テストで例えば50点取ったときに、でもあいつは30点だし、俺はあいつよりいいな、などと相手より強い、優位にいる、と自分を安心させるわけです。

さらに深掘りしていくと、こういう方というのは、自分に自信がないのです。

自分は劣ってるんじゃないかな、などと劣等感や不安を持っているので、誰かにアドバイスをすることで、「大丈夫、自分は優れてる」、「自分には価値がある」と、自分に安心感を与えているんですね。

もちろんその人に悪気があるわけではありません。その人自身にも実はいろいろな事情があるというわけです。

求めていないアドバイスをしてくる人への対処法

つづいて、頼んでもいないのにアドバイスをしてくる人への対処法についてご紹介します。

まずは、あなたが「頼んでもないのにアドバイスしてくること自体がマナー違反だ」ということを認識することです。

一方的にしろ、せっかく自分のために言ってくれたアドバイスだし、ちゃんと聞かなきゃいけない、ちゃんと受け取らなきゃいけない、などと思う必要はありません。

そもそも相手がマナー違反をしているわけです。例えば、あなたがグローブも持っていないのに、思いっきりボールを投げられたら、避けていいのと同じように、心構えもしていないのに、求めていないアドバイスを受けることはありません。

そうしたアドバイスを全部まともに受け取ってたら、あなたがモヤモヤしてストレスが溜まるだけです。そういったマナー違反のアドバイスはスルーしても大丈夫です。

友達などであれば適当な相槌で聞き流して、違う話題を振ってしまえばいいのです。そこは自分の態度で示していくようにしましょう。そのうちに、相手も察してくれることでしょう。

それをせずにしっかり聞いて受け取ってしまうと、相手は「アドバイスを受け取ってくれた」「役に立てた」と感じ、また繰り返しアドバイスしてくるようになってしまいます。

ただ、その相手が職場の上司など、どうしても関わっていかなきゃならない人だった場合は難しいですよね。そんなときは、心の距離を空けてできるだけ聞き流すようにしましょう。

相手が誰であっても、勝手にしてきたアドバイスに囚われる必要はありません。

そもそもあなたにとって、本当に大事なアドバイスをしてくれる人というのは、あなた自身の言うことをしっかりと聞き、そのうえであなたの心に寄り添った形でアドバイスしてくれるものです。

まとめ

あなたが求めてもいないのにアドバイスを繰り返ししてくる人というのは、本当は自分に自信がなくて、自分の価値を感じたい、安心したい、というのが根底にあるものです。

そういった方への対処法としては、まずそういったアドバイスがマナー違反だと認識し、できる限りスルーすることです。

アドバイスというのは、きちんと自分が受け取る体制ができた上で聞くものです。そういったマナー違反の人に真剣に耳を傾けて、あなたが傷ついたり悩んだりする必要はありません。

適当に聞き流したり、心の距離をとって、自分を守っていいのです。そういった頼んでもいないのにもらったアドバイスに惑わされることなく、自分を大切にしていきましょう。

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