あなたは「私には無理」、「どうせうまくいくわけない」などと行動できずに悩んでいませんか。私のところにカウンセリングにいらっしゃる方の多くは、こうした悩みを抱えています。
以前の私もそうでしたが、それを克服することができました。だから「私には無理」と考えてしまうあなたに、そうした考えを捨てられるようになってもらいたいと強く願っています。
ということで、こちらでは「自分の可能性をなくしてしまう思い込み」についてお話しします。これを知って行動していけば、あなたもちゃんと変わることができます。
「可能性をなくしてしまう思い込み」を認識する
冒頭でもお話しましたが、カウンセリングにいらっしゃる方や、多くの方がこの「可能性をなくしてしまう思い込み」をしています。
そういう自分に気付き、そのような思い込みを捨てられるようになっていきましょう。
「可能性をなくしてしまう思い込み」をしていると、何かに挑戦したいと思っても、自分には無理だ、そう思ってしまって、行動に移せません。
これは無意識に起こる現象なのですが、「可能性をなくしてしまう思い込み」により自分に制限をかけしまい、やりたいことも見つからないといった状態になってしまいます。
無意識に起こっていることなので、まずはこの思い込みを知り、あなたが自覚する必要があります。
自分自身で可能性をつぶしてしまう思い込みをしている、そういう認識がなければ、改善することもできないからです。
可能性をなくした象のはなし
「可能性をなくしてしまう思い込み」を認識するために、ここでひとつ象の話をしましょう。
心理学では有名な話なのですが、サーカスの象がなぜ逃げないのか、あなたはご存知ですか。
大きな檻に入っているわけでも、大きなカゴに入っているわけでもありません。ただ、足に鎖が繋がれてるだけで、なぜ象は逃げようとしないのか、あなたはわかりますか。
実はこれ、「可能性をなくしてしまう思い込み」を使っているのです。
体の大きな象が力を出せば、簡単にくさりは外れると思いませんか。でも、サーカスのゾウは自分の可能性を潰してしまう思い込みをしているので、壊そうとすらしないんです。
なぜかというと、象が小さいうちから、足に鎖をつないで逃げられない体験を繰り返しさせているからです。
いくら大きいからだの象でも、小さいときは力が弱いので、逃げたいと思って鎖を外そうと暴れたても鎖を壊すことができません。逃げようと思って暴れても、常に鎖に繋がれていて逃げられない。
そういった経験を繰り返していくうちに、鎖=逃げられない、そういうふうに思い込んでしまって次第に逃げようとすらしなくなってしまうのです。そして、大人になっても鎖=逃げられない、という思い込みがそのままで、やはり逃げようともしません。
大人の象になれば、体重も2トン、3トンとなり、ものすごい力があるので、鎖を壊そうと思えば簡単に壊して逃げられると思います。
たとえ人間に止められたとしても、象の力があれば人を弾き飛ばすことのも簡単、実際にやろうと思えば簡単に逃げられるはずです。でも、鎖があって逃げられないという思い込みは壊すことはできません。だから、逃げようとすらしないのです。
本当はできる力を持っているのにも関わらず、思い込みによって可能性をゼロにしているのです。
この話を聞いて、もったいないと思いませんか。
学習性無力感による思い込み
本当は逃げ出せる力を持っているにも関わらず、過去の経験にとらわれてしまって、自分には逃げ出せない、そう思い込んでしまってる。
この状態を心理学では、「学習性無力感」といいます。
「私には無理」、「やってみるだけ無駄」、そういう思い込みによって無気力になり、次の行動に移せない状態になってしまうことです。
今回のサーカスの象の話で言うと、足に鎖が繋がれているから、どうせ逃げ出せない。そう思ってしまって、逃げ出そうとすらしていない、この状態と同じです。
あなたは、このサーカスの象のような状態になっていませんか。
過去の経験や体験から、「自分にはできない」と思い込んで、「どうせ無理」、「やるだけ無駄」などと思っていませんか。
また、周りから、「あなたには無理だからやめておきなさい」とか、実際にやって失敗したら「ほらね、言ったでしょ」なんて言われた経験はないですか。
そうした経験から、できない思い込みにとらわれているのではないでしょうか。
実際、たくさんの方がこのサーカスの象と同じように鎖に繋がれています。
そういう方は、やってみたらできるかもしれないのに、思い込みで行動に移すことができていないだけなのです。
ですが、それはすべてただあなたが思い込んでいるだけなんです。
あなたの本当の可能性
現実に、私たちは前にはできなかったこをとできるようになってきています。
誰でも小さな頃は自転車に乗れませんでした。一生懸命練習して、それでも転んで、また転んで、全然うまくいかなくて、そうした体験を通じてやっと乗れるようになったはずです。
勉強や仕事だって、スタート地点から学んで失敗して、また学んで実践して、を繰り返してマスターしていきますよね。
過去できなかったとか、失敗したのは、むしろ当たり前のことなんです。
なのに、私たちは過去できなかった、失敗したからなどと言って、これからもできない、そういうふうに勝手な思い込みをしてしまうことがあります。
過去できなかったから、これからもできない、それが本当に正しいなら、私達はずっと赤ちゃんのように、全て誰かに面倒見てもらわないと、生活することができない、なんてことになってなってしまいますが、決してそうではないですよね。
私たちは、サーカスの象のように、本当はできる力を持っているのにもかかわらず、学習性無力感によって自分で行動しようとしなくなっているだけなのです。
人間の思い込みの力っていうものは思っている以上にすごいので、自分には無理だ、そう思い込んでしまうと、実際に自分には無理、そういう現実を作り出してしまいます。
「本当は可能性のあるあなた」にとって、とてももったいないことだと思いませんか。
あなたは自分の可能性をなくしてしまう思い込みをしていないか、改めて考えてみてください。
まとめ
私たちに実際にできる力があったとしても、過去の経験や体験から、私には無理だ、どうせやっても意味がない。あの人は特別だからできる。そういう思い込みを持ってしまっていると、自分の可能性を閉ざしてしまいます。
あなたが思い込んだその通りに、「私には無理」という現実を作り上げてしまうことになるのです。
本当は可能性があるのに、そんな思い込みがあるせいで、自分の可能性をゼロにしてしまっているわけです。
そんな自分を脱するには、まず自分の可能性を潰してしまう思い込みがあるということへの気付きが必要です。この気付きがあれば、改善することができます。
サーカスの象のように足に鎖など繋がっていないと、一度自分自身で考えてみてください。
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