自分を好きになれない、なんとなく生きづらい、などと自分を認めることができずにいませんか。
こちらでは、そういった悩みを持つ方のために、簡単に楽に生きるための魔法の言葉をご紹介します。
それは「人間らしい」という言葉です。
この言葉を使うようになれば、これまでのあなたの思い込みによる苦しみや、完璧主義の思考から抜け出すことができます。
では具体的にどういったことなのか、ここから先を読んで、そして実際に使ってみて下さい。あなたの世界が変わります。
自分の思い込みを知る
私は学生時代、こうしなければいけない、こうあるべきだ、などといった自分の思い込みにとらわれていました。
- テストでいい点を取らなければ、自分には価値がない
- いい子でいなければいけない
といった私自身の思い込みです。
そんな僕は中学生で不登校だったとき、カウンセラーの先生からの承認の言葉によって心を救われ、高校に進学することができました。
こうした経験を経ても、それでもまだ完全には自分を認めていませんでしたし、自信もありませんでした。
人の思考というのは、それまでの思考のクセが強く現れるものです。ですから、一瞬で変われるというわけではありません。
私の場合は、高校生になっても、まだ◯◯でないとダメ、100点でないと意味がないといった完璧主義的なところが強く残っていました。
なんでも100点できなければ自分はダメ、と否定して、100点でないなら意味がない、0点で諦める、ということをしていたのです。
私が通っていた高校は、私のように不登校だった人などが通う、県立のフレックススクールで、家から1時間半ぐらいかかるところにありました。
私の住んでるところは田舎だったので、電車が一時間に1本しかありませんでした。もちろん1本乗り過ごしてしまえば1時間目の授業には間に合いません。
そんなとき、完璧主義だった僕は、1本乗り過ごしたら、もう1時間目出れない、それならもういいやと、せっかく駅まで自転車で20分かけて走ってきたのに、家へ戻ってその日は学校を休む、ということが一度ならずありました。
今思えば、とてももったいないことですよね。
1時間目は出られなかったとしても、2時間目から残りの授業は受けることができるのに、そこで100点でないからといって0点で諦めていたのです。
これは極端な例だとは思いますが、なにかうまくいかないから、できないから、100点じゃないからやらない、投げやりになって諦めてしまうことってありませんか。
そうやって、できない自分を否定して、こうじゃなきゃいけない、こうあるべきだ、そういうふうな考え方にとらわれて、生きづらさを感じていませんか。
人は何事も完璧にできるわけではありません。完璧であることにとらわれてしまうと、そうできない自分を否定することに繋がり、劣等感を感じるようになり、なかなか自分らしく生きることができません。
では、どうすれば完璧であることに囚われず、楽に自分らしく生きられるのか。
これは今回ご紹介する、楽に生きるための魔法の言葉「人間らしい」を使うのです。
「人間らしい」で力を抜く
「人間らしい」というこの言葉で力を抜いていきましょう。
この世の中に完璧な人間なんていません。誰でもミスをしたり、うまくいかないことがあって当たり前なのです。
むしろ、完璧にいかないからこそ、それが「人間らしい」のです。
自分がうまく行かなかった、たとえ100点じゃなかったとしても、それが人間らしい、そういうふうに認めてあげることが大切です。
できない自分を責めるのではなく、私って人間らしいな、と思うのです。
やらなきゃいけないとわかっているのに実行できない、これもまた人間らしいのです。
私の場合で言えば、一つ目の電車に乗り遅れてしまった。これは遅刻だ、完璧じゃない自分も人間らしいな、不器用な自分も人間らしいな。と認めてあげることです。
そうやって認めてあげることができると、次第に自信もついていきますし、できなくても嫌になることがなくなります。そうして一つの目標に対して、頑張って取り組めるようになったり、なりたい自分に向けて頑張れるようになっていくのです。
私自身もですね、この「人間らしい」という言葉を自分に対して使うようになったら変わることができました。遅刻してもしょうがない休むよりはマシなんだ、と考え、今までは100点しか目指せなかったところを、100点じゃなくても80点、80点じゃなくても60点と、少しずつでも0点より上を目指せるようになったのです。
毎日学校に通えているし、100点満点の完璧じゃなくたっていいんだ、そうやって自分を認められるようになったら、とにかくやってみようという気持ちになれたのです。
引きこもりがちで消極的だった私が部活動や他にもいろいろなことに挑戦できるようになり、積極的になって、徐々に性格も前向きになっていきました。
私のカウンセリングを受けている方からよく相談される悩みのひとつに、何度かカウンセリングを受けて、自分を認めることが大切だとわかってはいるものの、何かあったときについ自分を否定してしまう。という悩みがあります。
自分を認めたい、でも、今までの思考のクセでやっぱり自分を否定してしまう。その否定してしまった自分に対して、また自分を否定してしまう、という悪循環ですね。
そういった悩みを持つあなたも「人間らしい」という言葉を使うことで悪循環を断ち切ることができます。
いつまでも否定を続けていては変わることはできません。できない自分も人間らしい、そして教わったことができない自分もまた人間らしくていいんです。
完璧にできない自分はなんて人間らしいんだろう、実際に声に出して言うと変な人だと思われるので実際は心の中で自分に言ってあげてください。
何かしら自分がダメージを受けそうだ。自分にダメージを与えるようなことがあった場合は、「私はなんて人間らしいんだ」という言葉を使って、そういったダメージがかわして、自分を守っていきましょう。
この言葉のすごいところは、自分だけでなく、相手にも使えるところです。
例えば、相手が何かでミスをしてしまった。期待する働きをしてほしい、そう思っていたのに、こちらの思った通りにはならなかった。
そういった場面では、これまではイライラしてたかもしれないところを、「なんて人間らしいんだろう」と考えるのです。そう考えられるようになれば、周りの人に対しておおらかになることができます。
自分を認めることもできますし、他人を認めることもできるようになるので、何で自分はこうなんだろうとか、なんであの人こうしないだろう。などと自分の基準や他人の基準にとらわれるのを防ぐことができて、無駄に心が揺らぐこともなくなります。
まとめ
楽に生きるための魔法の言葉「人間らしい」で気持ちを楽に持ちましょう。
完璧じゃなくても大丈夫。完璧じゃないからこそ、人間らしいのです。
自分を認めることが大切だとわかっていてもできない自分に対しても、否定ではなく、そうできない自分に対しても、なんて人間らしいんだろう、こういうふうに考えてあげましょう。
男は男らしくとか、女は女らしくとか、立派なお母さんじゃなきゃいけない、立派な上司でいなきゃいけない、などという自分の思い込みで、自分を責めても負のループにはまるだけです。
ミスしてしまったり、うまくできないことがあっても、なんて人間らしいんだ。と認めることで、どんどん前向きに変わっていくことができます。
そうやって完璧主義的な考え方を捨てていくと、自分にも周りにもおおらかに生きられるようになり、無駄に心をすり減らすことがなくなります。そうすれば、今までよりも楽に自分らしい人生を生きられるようになります。
ではさっそく、あなたが楽に生きるための魔法の言葉、「人間らしい」を使ってあなたらしく、なりたい自分になっていきましょう。
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